いよいよ実物のオブジェを作ります。
制作
ダンボールパネルを各パーツの面の形にひたすら切断します。
大小40枚ほどの面を切り出した。3枚目の途中で飽きてきたが、精度が悪いとあとあと苦労するので根気よく
切断したダンボールを発泡スチロールを支えにして直角に接着していきます。
発泡スチロール用ボンドで接着。意外と頑丈になった
縁をテープで補強し、水分を含んで反らないよう防水コーティングスプレーを吹き、最後に下地として白で軽く塗装しました。
仮組み。横棒は細いアルミパイプを突き立てて支えている
搬入
会場は新宿歌舞伎町のキャバレー跡地。ライトバンで運んでもらいましたが、軽い素材の中空構造のうえパーツ分割できるためまったく問題ありませんでした。
仕上げ
会場にオブジェを設置したら、仕上げにホイップクリームを塗ります。市販のクリームを現場で泡立てた、食べられる本物のホイップクリーム。クリームには比較的固くでき持ちが良いとされる植物性を選び、若干泡立ちにくくなるらしいので砂糖は抜き。また少しでも重量を減らすためなるべく薄く塗り、デコレーションもしませんでした。ちょっと地味な仕上がりになりましたが、なにしろ初めての試みなので垂れたり壊れたりするリスクをわずかでも減らしたかったのです。
いちおうケーキをイメージしたが、投映すると地はほとんど目立たなかった。白いので映像はきれいに映る
投映
オブジェの前後左右に短焦点プロジェクターと2台の魚眼カメラ(PS Eye+KSW-3)を配置し、PCにつないでプログラムを実行。投映頂点を調整します。
オブジェ自体はランウェイ突端に設置。周りに置いた小テーブルにプロジェクターを載せた
そして調整。開場時刻を過ぎてしまったが、マッピング工程のレアなデモということで…
完成
こうしてなんとか出来上がりました。手探りで作ったわりにはうまくいったのではないかと思います。
60fpsでヌルヌル動く
基本はピンクがかった鏡面だが、操作により色を変える・光らせるなどの演出もできる