本件、研究テーマそのものは多くの可能性を秘めていますが、今回の展示にかぎっていえば正直地味なことは否めません。実写にエフェクト合成するKinectハックはすでに知られているし、ARもすっかり世間におなじみですから。それでもテレビやスポーツ中継の未来を表現し、またせめて一矢報いたいとの思いから、出目はできるだけ工夫しました。
テレビのスポーツ中継を模した画面作りをしていきます。まずデザインしてもらったいかにもなテロップ部品を画面にオーバーレイ表示します。ただそのままではきれいすぎてPCっぽいので、簡易的にアナログ風の色ズレを再現しました。RGBチャンネルに分けたテクスチャをずらして重ねただけ。原理的にはテロップだけ色ズレするのはおかしいですが、らしく見えればよいことにします。負荷との兼ね合いもありますが、本来ならフィルタとして実装するのが正解でしょう。